忙しくない美徳

タイトルが気になって読んでみました。
 
世界一の豊かさを競うためには、世界一忙しくても仕方がないという日本の社会。
忙しい、もしくは忙しそうな状態にあることが、良しとされる現代の風潮。
より速く、より多くの「すること」を抱えて生きるこの先に、ハッピーエンドは待っているのか・・・。
著者は効率と競争に振り回される今の生活に、「しないこと」リストを通して、
本当の豊かさについて考えるきっかけを与えてくれる。
そんな感じの本。
 
確かに・・・ここ数年「時間術」とか「効率UP」とか「隙間時間の使い方」とか、
そんなタイトルの本ばかりが目につく。
スキルとしてはあるにこしたことないけど、トイレの時間までもを有効活用しなければいけないほどに、
するべきことが山積になっている社会のほうが問題かも。
 
そういや、ある企業が昨今の不況を乗り切りる対策として、
・会議のための資料を作成しない
・打合せは15分以上やらない & 座ってやらない
・残業しない
など、今までしていたことをやめたら生産性が上がったという
ちょっと皮肉な成功話を聞いたことがある。
 
そんな私も、会社に勤めていたころは
分刻みのスケジュール管理ができる手帳に、ぎっしり予定が入っていることで満足し、
チェックリストを1個ずつ潰すことが、ちょっとした快感だったりしてたっけ。
忙しそうにしていれば、まるでがんばってるみたいな錯角。。。。
 
 
「忙しそうですね」がホメ言葉になる国は、日本以外にあるのかな。
謙遜じゃなくて、美徳として「いや、全然忙しくないんですよ♪」って言える社会になったら
日本のQuality of Lifeはちょっと高まるかもしれないなぁ。。。