Wavin' Flag

今年のワールドカップを音で盛り上げたK'naanの"Wavin' Flag"。
興奮と感動を引き立てるBGMのように聞いていたけれど、
じっくりと歌詞を聴いてみた。
 
オリジナルの歌詞は、アフリカの現状と希望を歌ったメッセージ性の強い歌だった。
幼い頃ソマリア紛争で友達を失った経験からできたというその曲は、
祖国の悲惨な現実を見つめながらも、力強く生きるエネルギーに溢れている。
 
世界中が南アフリカに注目した1ヶ月が過ぎた。
お祭り騒ぎで盛り上がったワールドカップだったけど
アフリカにとっては大きな意味をもつ祭典だったのだろうな。
メディアに取り上げられなくなっても
私たちはアフリカの存在をわすれちゃいけない。
 
 
【訳】
大人になったら 
自由を掲げるんだ
風になびく旗のように

大人になったら 強くなって 
自由を掲げるんだ 
行ったり来たりを繰り返す
風になびく旗のように
 
ローマ帝国よりもしたたかな王の元に生まれ
暴力や貧困をよぎなくされる世界でも
それこそが俺の故郷で、俺はそれしか知らない
路地をさまよいながら俺は育ったけれど
暗闇から抜けだして遥か遠くまでやってきた
過酷な生活の中にある荒みきった路地から学んだのさ
敗北や降伏に屈してまで、それに応じることはないのだと
 
だからこそ俺たちはもがき 
生きるために戦っている
いつの日か訪れるだろう自由を
その運命の日を心待ちにしている
それも遠くない未来だと 
俺たちは声をそろえて言うだろう
 
多くの戦争と、収めた勝利
掲げられた約束と、残されたままの貧困
奴らがこう言うのを聞いたんだ 
愛こそが道を示し、愛こそが答えをもたらすと
その言葉の裏側は、奴らの愛を信じるだけ信じ込ませて 
奴らのために戦った俺たちは
奴らの争いのためだけに使われて裏切られるんだ
俺たちを支配しようたってそうはさせない
バッファロー・ソルジャーのように 
俺たちも突き進んでいくのだから
 
Oh oh oh oh
そしたらみんなが この歌を歌うんだ
Oh oh oh oh
そしたら君と俺が この歌を歌うんだ
Oh oh oh oh
そしたら俺たちで この歌を歌うんだ